A Study of Shorts in Junior High School Homemaking Education -With regard to J.H.S. girls' Lumbar Region Measurment-

摘要

ショートパンツ教材の基礎的資料を得るために，家庭科での教材の取り扱いの現状を型紙を中心に分析した。次に，中学生女子の腰部の計測値より，その大きさや形態を把握した。これらの資料を参考に女子向きショートパンツ教材の型紙についての考察を行った。その結果，以下のことが明らかとなった。１．基本製図の基本寸法や型紙サイズの参考寸法の範囲やピッチは，教科書によりやや異なっていた。２．中学生女子の腰部の計測では，ヒップ囲に比べ，腹囲に個人差が大きかった。股上寸法はヒップ囲に比べると個人差がかなり少なく，平均値24.95cmであった。臀部の垂れ下がりが少なく臂溝が比較的高い位置にあるものが全体の12.3％であった。３．製図型紙のフィット性を高めるには，特に股上のくり部設計が重要であり，前後パンツ股上曲線の検討が必要であることがわかった。製図をしないで決められた型紙から各人の体に合った型紙を選択するには，ヒップ囲および股上寸法を組み合わせたサイズと身長から割り出す股下寸法サイズからそれぞれを選択する方法を考えた。