Feasibility Study of Lossless Compression and Fast Transfer of Still Image

摘要

画質劣化のない（無歪みの）画像による遠隔製品検査や遠隔監視等の応用のために、動画像ではなく連続して静止画像をＬＡＮ経由で転送する場合に、転送速度の観点から可逆（無歪）圧縮が有効であるかどうかを検証する目的で、安価なＵＳＢカメラを用いて静止画像のＬＡＮ経由連続転送の実験プログラムを試作し、実験を行った。標準の無歪圧縮画像ＰＮＧやＴＩＦＦを用いた実験の結果、圧縮による転送時間の短縮よりも、無歪圧縮と無歪復元の処理に要するオーバーヘッドが、圧縮しない場合に比べ、約1/4の転送遅延をもたらすことが判明した。本研究報告では、静止画像の取得、ＬＡＮ経由転送、試作プログラムおよび実験と考察について報告する。