Analysis of Muscle Activity Patterns between Two Different Walking Exercise Programs-Qualitative Analysis of Walking Exercise for the Amputee

摘要

切断下肢の歩行時の筋活動に関して多数の研究が行われているが、理学療法やその他の分野においては切断術施行患者の健側下肢の筋活動についてほとんど研究されていない。さらに、下肢切断患者の運動学習過程や義足を用いた有効な歩行訓練プログラムに関する調査は今まで行われていない。著者等はこれまでの研究で、表面筋電図と床反力板を用いて筋活動パターンを計測し義足歩行時の健側下肢の機能を明らかにした。本研究では、健常被験者に仮義足を装着して基礎運動プログラムまたは応用運動プログラムを実施し、両プログラム間での筋活動パターンの違いを解析した。訓練の2週後、義足歩行に熟達した切断患者の健側下肢により近い状態で機能するような仮義足なしの訓練プログラムを考証した。応用訓練プログラムを施行した被験者の筋活動パターンは切断術施行患者のパターンにより近似する傾向にあった。