3D CADデータを活用するシステムを構築：デジタルモックアップから最適な工法検証と製造性検証を行なう製造リソースを活用して製造受託サービス事業に乗り出す

摘要

21世紀を迎えた沖電気工業は、創業以来の流れを汲む通信の技術をITに生かし、「ネットワークソリューションの沖電気」として新たな飛躍を期している。 98年に策定された経営計画「フェニックス21」では、事業の選択と集中を徹底し、リアルタイムな接続の保証·高信頼性·セキュリティの保持などをコアとした新しいビジネスモデルの構築を進めてきた。 その結果、大きく情報処理、電子通信分野、電子デバイス分野に事業を集中させてきた。 そのなかで、ATMをはじめとした金融端末製品、旅客交通発券装置などの製販を行なう情報処理事業の中核工場として発展してきた富岡工場は、現在では情報処理製品を手がけるシステムソリューションカンパニー（SSC）の生産工場として、設計、試作を行なう高崎地区と並んで「高崎生産センタ」の一角をなしている。