製鉄事業で培った技術力とエンジニアリングの市場展開力で新規事業を創出/事業開発

摘要

「事業開発センター」では、新日鉄グループが持つシーズと多様な業界の顧客ニーズを組み合わせ、既存の事業や技術の業際領域、複合領域、さらにはそれらから派生する領域まで新たな事業分野を開拓し、設備や商品からビジネスモデルに至るまで、新たな事業を切り拓く使命を担っている。 事業開発のキーワードは、「エネルギー」「環境」「防災·安全」の3つだ。 「エネルギー」分野に関する新規事業の開拓は、エネルギーセキュリティの確立を目指す国のエネルギー政策に沿って取り組んでいる。 クリーン·コール·テクノロジーとして現在注目を集めているのが、埋蔵量の多い石炭を発電燃料やエタノール合成の原料として活用する「石炭部分水素加熱分解」技術だ。 石炭を使うこのプロセスでは、製鉄事業で培った石炭利用技術を活用し、すでに八幡製鉄所構内にパイロットプラントを建設し、実証的実験に取り組んでいる。