学生のための流体力学入門（3）

摘要

ベルヌーイの定理が流速と圧力の関係を示すことから，圧力pを測定することによって流速μを求めることができる．図16に示すような管路を流れる水の圧力を管壁側面上部点1に垂直にガラス管を取り付けると，水路内の静圧p_1に対応して水位がh_1まで高められる．その流れの後方の点2に曲管の入口が流れに平行になるように管壁から挿入して，それを垂直にして管壁から立ち上げるように設置すると，水位がh_2まで立ち上がる．このような液柱の高さを測定して流速を求めることができる．この仕組みは液柱計とよばれ，水を用いた流速計となる．