高効率CVTバリエーターの開発

摘要

ハーフトロイダルCVTの損失の大半は図1に示す様にトラクション面とパワーローラ軸受面で発生する．またトラクション面とパワーローラ軸受面に生じる損失はCVTバリエーターの諸元と荷重に依存する．このためバリエーターの高効率化を達成するためには諸元の最適化と荷重低減が大切になってくる．ハーフトロイダルCVTに必要な押付け力は，トラクションドライブに必要な荷重だけではなくパワーローラの揺動抵抗やディスクの移動抵抗等も考慮に入れて決められている．押付け力を低減するためには上述のような抵抗を低減することやトラクション特性を向上させることが大切になってくる．本報告では，トラクション面の表面性状の改良新開発クランクトラニオン，パワーローラ軸受の諸元の最適化による高効率化について述べる．