「新·小林彰太郎の世界」ホンダS360/500/600/800見聞録：第10回 360台のオースチン·セヴン大集合

摘要

時計を45年ほど巻き戻すと、1964年5月2日と3日の鈴鹿の第2回日本GPは、1963年までの旧FJ（年間1000台生産されたOHV1100ccエンジン／4段ギアボックスを使用すること）で行なわれ、初の国産FJデル·コンテッサを含む14台で争われた。このうちロータス27（P.Warr）、レプコ·ブラハム（M.Knight）は現役だったが、それ以外のロータス18、20などはすべて数年前の古いモデルだった。招待ドライバーの選択は、ホンダの中村良夫氏と昵懇だったフランス人ジャーナリスト、ジャビー·クロンバックに一任された。結果的に、ドライバーのほとんどはジャビーの友人で、いずれもアマチュアだったのである。