噂に違わぬモンスター：ニッサン GT-R (NISSAN GT-R)

摘要

ご存知のとおり“スカイライン”ではなく、“ニッサンGT-R”と呼ばれることになったR35型GT-Rは、これまでの日本車の常識を覆すスペックを持っている。 パワーユニットは480ps (353kW)/6400rpm、60.0mkg (588Nm)/3200～5200rpmという膨大なパワーとトルクを発揮する3.8l V6ツインターボ。 VR38DETTという形式名からは現行スカイラインに搭載されている3.5～3.7l V6をベースにツインターボ化しただけのように思えるが、実際のところはシリンダーボアにプラズマコーティングを施すことによりライナーレス化するなどエンジン本体に関しても大幅な変更が施されており、GT-R専用の新開発ユニットと言うことができる。 ボア·ストロークは95.5×88.4mm（排気量：3799cc）というから、VQ35HRやVQ37VHRとボアは共通で、ストロークのみ延長されていることがわかる。 圧縮比は9.0と、ポート噴射を用いることもあって最近のターボカーとしてはさほど高くないが、ストイキ燃焼の領域を拡げることによってU-LEVに相当する平成17年基準排出ガス50％低減を実現しており、10·15モード燃費は8.2km/lという数値が公表されている。