オオルリシジミの卵期の生態ⅠⅠ卵の大きさと寄生蜂であるメアカタマゴバチの体サイズ（予報）

摘要

絶滅危倶種オオルリシジミShijimiaeoides divinusの野外における個体数減少ほ主として卵期に生じており，この卵期の最大の天敵は卵寄生蜂であるメアカタマゴバチTrichogramma chilonisであることが明らかとなっている（北御牧のオオルリシジミを守る会，2007，2009）．　本報では，オオルリシジミとメアカタマゴバチの関係を探り，本種の保全に役立てるため，メアカタマゴパテの生態を調査した．　報告にあたり，種々ご教示を賜った広瀬義弟博士，吉田利男博士，東御市天然記念物採取許可申請事務を行って下さった清水敏道民に厚くお礼申し上げる．　なお，本研究ほ2008年度長野県科学振興財団による助成を受けている．