アウディA1 e-tronを箱根で試乗

摘要

吐く息も白い初冬の箱根、しかもときおり小雨の降る天気だから、少し寒々としたタイトル写真になってしまった。しかし運転している筆者の心には、晴れ間が出始めている。アウディA1 e-tron、相当に面白いではないがシャシーの味付けもそうだが、機械としての楽しさもあるから、EVにありがちな“薄味感”がほとんど目立たない。「トランクにロータリー·エンジンを積んでいるから、喜んでいるんだろう。でもそれはゼロ·エミションカーの本質ではない」と言われればそれまでだが、ともかく、重いバッテリーの積載量を最小限にしてロータリーを発電機として積んだA1 e-tronは、個人的に2011年における2台目の“楽しめるエコカー·コンセプト”である。1台目は1月に乗ったミドシップ2気筒ハイブリッドのフォルクスワーゲンXL-1だった。