世界の「Made by Toyota」を追う：トヨタIMVプロジェクト タイ王国篇

摘要

世界のマーケットで、いまやカローラと並ぶトヨタの大黒柱となったIMV (innovative international Multi-purpose vehicle)。 共通のプラットフォームを基本に、ピックアップ、ミニバン、SUVとして生産され、いまや主な生産拠点であるタイ、インドネシア、アルゼンティン、南アフリカから世界140カ国以上に輸出され、年間総生産台数70.3万台（2007年実績）を誇るトヨタの世界戦略車である。 ここでは、トヨタが2004年から現在に至るまで、心血を注いできたこのプロジェクトを通じて、“世界のトヨタ”の実力を推し量ってみたい。 前編となる今回は、IMVの生産拠点のひとつであるタイ王国を訪れ、その最新工場とIMVの1モデルとして生産されているハイラックス·ヴィーゴの印象をリポートする。