ハイパフォーマンス·タイアの新基準：ピレリ Pゼロ(PIRELLI P ZERO)

摘要

Pゼロ。 この名前に無条件の憧れを抱くのは、スポーツカーや高性能車ファンだけにとどまらない。 P7でハイグリップラジアルタイアというカテゴリーの礎を築き、フェラーリが創業40周年を機に開発した永遠の金字塔、F40専用にPゼロを開発。 以来同シリーズにはロッソ、ネロ、コルサといったバリエーションが加わり、ウルトラ·ハイパフォーマンス·タイア(UHP)の分野で多大な成功を収めている。つまりピレリは常に新しい境地に挑み続けるリーディングカンパニーの役割も果たしているわけだ。 だからこそ我々クルマ好きはP7やPゼロという名前に、他のメイクとは異なる思いを抱くのである。 そのPゼロが新しく生まれ変わった。フェラーリ599、ランボルギーニ·ガヤルド、アウディR8といったスーパースポーツから、AMG-Sクラス、マセラーティ·クアトロポルテ等のハイパワーセダン群、さらにはAMG-CLK等のコンパクト·スポーティカーまで、世界中の高性能車からすでに幅広くOE承認されていることからも、その性能の高さが想像できるだろう。 そんなUHPの象徴的存在ともいえるPゼロの技術プレゼンテーションと試乗会が、“中東の奇跡”と呼ばれる国、ドゥバイで行なわれた。 テストの舞台はF1GPの誘致にも非常に熱心な国際サーキット、ドゥバイ·オートドロームである。