完成された新古典主義：フォード マスタング GT クーペ プレミアム（米国仕樣）(FORD MUSTANG GT COUPE PREMIUM)

摘要

アメリカの自動車業界をとりまく重苦しい雰囲気のなかで、ひとり気を吐き素晴らしい販売実績を上げているのが2004年に発表されたS-197型フォード·マスタングである。 昨年の販売台数は米国内だけで16万台を超え、いわゆるスポーツカーのジャンルにおける新車販売シェアの半分を独占してしまった。90年代初頭、全盛期にあったマツダ·ロードスターの年間世界販売が10万台足らずといえは、そのスケールのすごさが理解してもらえるだろうか。 その新型マスタング、登場以来日本市場への導入計画がなかなか決まらずファンをやきもきさせていたが、ようやくこの秋からの発売が決定した。 今回の特集のタイミングに日本仕様の試乗車は間に合わなかったのだが、フォード·ジャパンの厚意により特別に本国仕様を日本の路上で走らせる機会を得た。 まずは新型の基本構成を紹介すると同時に、明らかになった日本仕様の概要をお伝えしよう。