花も実もある変身：アルファ·ロメオ 159 2.2 JTSセレスピード プログレッション vs アルファ·ロメオ 159 スポーツワゴン 3.2 JTS Q4 Q－トロニック ディスティンクティブ

摘要

取って付けたように荷室を背負っていた80年代の"33"と違って、156のワゴンは何ともスタイリッシュであった。 個人的にはセダンよりも端整に思えて、斜め後方からの姿がとくに気に入っていた。その伝で言えば159スポーツワゴンも同様である。 セダンが持っていたジウジアーロの彫刻的なボディラインを崩すことなく、またひとつ美しいワゴンが誕生したことに喜びを禁じえない。 いや、見方によってはエッジの効いたフロント周辺のデザインに対して、Cピラーやトランクの丸みを帯びた造形が違和感を抱かせたセダンより、テールエンドに至るまでエッジの効いたラインで統一されたワゴンの方が伸びやかに見えるのは、私だけだろうか。 2.2セレスピードのセダン(FWD)と、3.2 V6の6ATのスポーツワゴン(4WD)の2台を連れ出して、その差異を探ってみることにした。