ワーリレドラリーカーの真実：「グループAラリーカーは市販車技術の延長線上にあったが、WRカーは純然たるレーシングカー技術の産物だ」

摘要

競争は常にエスカレートする。 チャンピオンシップとメーカーの威信をかけて1秒を争うWRCではなおさら、それゆえ競技車両ではサスペンションアーム1本どころかボルト1本までおろそかにはできない。 一瞥すると私たちが普段街で出会うクルマと同じように見えても、WRCマシーンの中身はまったく別物である。 1500km にも及ぶ悪路を走り切った末に、時には数秒の差で勝敗が決するWRCを闘う「ワールドラリーカー」とはどんなマシーンなのだろう。