あと5年かもしれない：ヒュンダイ ソナタGLS“Lパッケージ”(HYUNDAI SONATA GLS L Package),ニッサン ティアナ 230JM (NISSAN TEANA 230JM)

摘要

もしかすると、かつて日本車が世界で台頭していった頃、挑戦を受ける側の欧米の人たちの気持ちとは、こういうものだったのだろうか。ヒュンダイ·ソナタとニッサン·ティアナとを乗り比べる旅を終えて、こんな感想を持った。 理由はもちろん、ソナタが予想以上の仕上がりを見せてくれたからだ。 もっとも、細かいところを見ればソナタにはいくらでも粗は見つかるし、いまの状態をもってして完成形に達しているとは到底言えない。 だがしかし、舌っ足らずながら至極真つ当なゴールに向かって真面目に作り込み、このレベルにまで辿り着いたという事実は、決して小さく見てはいけないと思う。 ソナタがあと2世代ぶん、いや1世代モデルチェンジを経たら、日本車との距離は予想以上に縮まっているような気がしてならないのである。