11,500km シトロエン C4 1.6 サルーン：タイアを195/65R15に

摘要

前回、前々回報告したナビとオーディオに続き、またもやCG C4は新たなるアイテムを手に入れた。 タイアとホイールである。 といってもインチアップをしたわけでも、冬だからといってスタッドレスを履いたわけでも、高級なタイアに替えたわけでもない。 前々から予告していた通り、インチダウンを実施して乗り心地や操縦性の変化を見る実験をしている。 C4 1.6サルーンの標準タイアのサイズは205/55R16。 欧州製コンパクトカーの標準からは決して小さいとは言えないサイズだが、日本仕様C4ではこれが最小のタイアである。 このままでも快適性とハンドリングのバランスはなかなか秀逸といえるものの、路面が荒れていたりすると足取りが少々重いと感じることもある。 一般にバイトが低く幅の広いタイアになるほど、コツコツとしたアタリが大きく、重くなる傾向がある。 タイアをたとえばVWゴルフGLiが履くような195／65R15あたりに換装すると、乗り心地はさらに好ましくなるのでは、とは常々考えていたことだった。 もし仮にC4がドイツ車であったなら、現状のレスポンシブなハンドリングを守るべき第一の価値と見なし、いまのバランスは崩すべきではないと判断したことだろう。 だがC4が属するフレンチ·コンパクトカーは、簡素な実用車であることが良しとされる世界でもある。 ソリッド感が薄れたとしてもタイアを細くして、もっと快適性に寄った味わいにするとよいだろう、という興味は強くあった。 これまで折に触れて頂戴した意見の中には、205/55R16というサイズそのものが、フランス製実用車としては飾り気も主張もありすぎると眉をひそめる“純粋主義的な一派”も存在したほどだ。 さて前置きはこのくらいにして、作業の報告を始めよう。純粋にサイズの違いによる変化を見るため、使用した15インチ·ホイールはシトロエン純正スチールホイール、タイア銘柄も標準装着と同じミシュラン·エナジー3を選択した。 ホイールの価格は1本8200円（税抜）、タイアの組み替え作業はシトロエン有明テクニカルセンターにて行なった。 作業を行なっているあいだを利用してタイア／ホイールセットの重量を測り比べてみると、15インチの方が1本あたり平均で1.7kg軽いことが分かった。 16インチのタイア／ホイールセットは1本16kgだったので約10％軽くなる計算だ。 誰もが即座にその違いを体感できるかといえば、ちょっと微妙な差であるかもしれない。