京成バス,“モービルアイ”を一括導入：後付け型衝突警報装置の実力を探る

摘要

千葉県北西部と東京都東部に広範な路線を展開する京成バスは2013年，高速バス約40台に後付け型の安全装置「モービルアイ」を装着した。これは走行中に前車との車間距離が縮まるなど追突の危険性が生じたり，車線逸脱，あるいは二輪車·自転車·歩行者に接近した場合などにドライバーに警告を発する装置である。現在，国産の大型観光·高速バスの新車には衝突被害軽減ブレーキなどが標準装備されており，京成バスでもこれら新車の導入が進んでいるが，「モービルアイ」は在来車の安全性向上を踏まえて採用したという。装着車両の多くが配置される京成バス千葉営業所（千葉県四街道市）で，本社業務部車両課の石井良明課長補佐，同·石丸哲也氏，千葉営業所の石川健一所長，ドライバーの後藤桂氏らに，採用経緯や使用所感などをうかがった。