京都市バスがさらに便利に！－2016年の新ダイヤで一層のサービス改善を実現

摘要

長年の経営健全化の努力が実り「攻めの経営」に転じた京都市営バスの取り組みは本誌No.145（2014年8月発行号）でご紹介した。京都市交通局ではこれにとどまらず，さらに「より便利な市営バス」を目指してサービスの向上と需要の掘り起こしを図る。ここでは「その後」の約2年間の実績をご紹介しよう。世界の観光都市·京都の主要な公共交通を担う京都市営バスは，それ自体が全国的に見ても恵まれた輸送環境を背景にしている。だが長年にわたって採算が悪く，経営健全化団体に指定され，財政再建が急務とされてきた。その努力が実り2003年度に18億円の黒字を計上，以降連続して黒字を討上している。2012年度の決算では目標より3年前倒しで経営健全化団体から脱却して「攻めの経営」に転じることができた。2014年には累積赤字をすべて解消し，一般会計に頼らない「自立した経営」を実現している。