虚血性心疾患?高血圧

摘要

心筋梗塞，狭心症，冠攣縮性狭心症に対してカルシウム拮抗薬の投与目的は各々異なる.心筋梗塞に対しては，主に降圧不十分である場合に使用する.狭心症，冠攣縮性狭心症に対しては血管拡張作用により，虚血を改善するために使用する.カルシウム拮抗薬は，糖尿病や慢性腎疾患がなし、場合は高血圧に対する第一選尺薬である.外来血圧の変動が大きい場合はbeta遮断薬ではなく，カルシウム拮抗薬がよい.力ルシゥム拮抗薬は心臓や血管の平滑筋の細 胞膜にあるカルシウムチャネルと特異的に結合 し，カルシウムイオンの細胞内流入を抑え，血 管平滑筋を弛緩させることで，強力な降圧効果 を示す.さらにこれによる後負荷軽減により心 筋酸素消費を減少させ，かつ冠動脈拡張により 心筋への酸素供給を増加することで，心筋虚血 を軽減する.