在宅患者の水?電解質管理基本はバイタイルサインと身体診察！

摘要

在宅医療の主役は，住み慣れた環境で生活す る患者さんとその家族である.私たちはその生 活の場に「お邪魔させていただき」診療する. 医療者の都合は優先されない.その意味で，本 誌の読者の多くが属すると思われる内科系前 期?後期研修医，病院勤務医が「当然」と思つ ている「医療手段」なしに，水?電解質異常を 在宅のまま診療せざるをえないことは多い.こ の在宅医療の特徴を，本稿を通じて少しでも理 解いただけるなら，紹介される立場の皆様と私 たち開業医との相互理解に役立つかもしれない. もちろん，在宅医療に踏み込むことを躊躇され ている開業医の皆様への参考にもなれば幸いである.