雷鳴頭痛-RCVSとはィ可か

摘要

雷鳴頭痛とは，突然に出現し1分以内にピークに達する重度の頭痛である. さまざまな疾患で生じるが，特にくも膜下出血を見逃してはならない.繰り返す雷鳴頭痛の原因として可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)の頻度が高い. 一次性雷鳴頭痛はきわめて稀であり，徹底的に原因疾患を検索する.雷鳴頭痛（thunderclap headache)と呼ばれる 激しい頭痛は，重篤で瞬間?1分以内にピークに 達する爆発的な頭痛である.初めてこの名称が用 いられたのは，未破裂脳動脈瘤に伴う頭痛の症例 報告であつたが，現在では突発する頭痛の代名詞 となっている.片頭痛や群発頭痛といった頭痛とは， 急速に最大強度に達する点で異なる.