問題614 解答

摘要

診断乾癬性関節炎(psoriatic arthritis)乾癬性関節炎(以下PsA)は，尋常性乾癬-全身性膿疱に合併した関節炎であり,乾癬患者の5-20%にみられる.男女差はなく，好発年齢は30-55歳である臨床病型は，Moll and Wrightのものが最も使用されている2).病型で最も多いのは，手指などの小関節(4力所以内）が非対称性に侵される小関節炎型で(50%以上），RF陰性関節リゥマチ(rheumatoid arthritis ： RA)と鑑別困難な対称性多関節炎型が15%と次いで多く ，遠位指関節炎優位型(従来，典型的なPsAとされているもの），ムチランス型，脊椎炎および/または仙腸骨炎型はいずれも5%程度である.臨床上，主な鑑別疾患はRAであるが，主体は付着部炎(enthesitis)であり，RAとは異なる.