beta_2刺激薬の使い方

摘要

慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する管理目標として，「COPD診断と治療のためのガィドライン第4版」（日本呼吸器学会，以下，ガイド ラィン第4版）では次の6項目が定められてい る，すなわち，症状およびQOLの改善， 運動耐容能と身体活動性の向上および維持， 増悪の予防，疾患の進行抑制，全身併存 症およぴ肺合併症の予防と治療，生命予後の 改善，である.気管支拡張薬を中心とする COPD患者に対する薬物療法は，これまで蓄 積されたェビデンスに基づき積極的に行うべき であるとされ，労作時呼吸困難を有する中等症 COPD患者の安定期における薬物療法として， 「長時間作用性抗コリン薬(long acting muscarinic antagonist：LAMA)またはfi^刺激薬(long acting beta-2 agonist ： LABA)が第一選択」と 明記されている.