電子カルテと診療所ネットワーク

摘要

岡山市内の同じ中学校区で開業している3内科診療所が，在宅医療における診療連携を目的とした診療所ネットワークを始めて約10年が経過します。 当初は各医院の患者情報をー括管理する目的で，コンピュータのネットワーク作りが始まりました。 しかしプライマリケアにおいてもIT化が進む近年，こうしたコンピュータネットワークを再構築する必要に迫られました。 医療のみならず介護その他の患者の様々な情報を，効率的に管理及び利用する観点から，統一規格の電子カルテの導入について．我々のクルーブでも検討することとなりました。 このような経緯から平成15年より共通の電子カルテシステムを運用しています。 この新たな診療所ネットワークの実践は，在宅医療面における情報交換の利用のみならず，新卒後研修制度にぉいて地域医療研修に協力している3院にとって，研修医を指導する上での有益な教育支援ツールとしての役割も担っています。