骨折抑制におけるビスフォスフォネートのEBM

摘要

EBMの概念の浸透により．骨組建症治療のendpointは骨折防止にあることが明確となり，近年承認された治療薬におい芯は骨折防止の評価が必須とされるようになつた。 このコンセフトの誕生にはヒスフォスフォネート（bisphoshponate：BP）製剤の治療効果を評価する大規模なRCTがその根拠となるEBMを提供し．多大な貢献をもたらした。 そこで，本稿ではその根拠となつたBP製剤について，骨密度の減少抑制効果のみならず．骨密度増加効果と椎体および非椎体の骨折抑制効果についてのRCTの結果と．その解釈を記載した。 これらの一連の研究から，後にこの領域における各種の分野の進展につながるテーマか提供されている1つは骨強度における骨質の関与をより具体的に示唆したことであり，さらに骨折の周辺状況を明確にしたことにより骨折リスク評価の必要性とリスク国子を明らかにしたことである。 ·蓼浚罱扦希委焺抗蝨rueendpointとしてQOL全体で評価する試みがなされているが，その概念を定着させたことも大きい。 このようにBPの臨床研究か骨組揺症診療の進展にもたらしたものは少なくない。