ノルァドレナリン、セロ卜ニン作動性抗うつ剤 「ミルタザピン（レメロン~R錠)」

摘要

レメロン~R錠（一般名：ミルタザピン）（以下，本剤）は，オランダ、オルガノン社（現Merck & Co.,Inc.,Whitehouse Station,N丄，U.S.A.)により創製 されたノルァドレナリン作動性.特異的セロトニ ン作動性抗ぅつ剤（NaSSA ： Noradrenergic and Speciric Serotonergic Antidepressant)に分類るれ) 初の抗うつ剤である。海外においては1994年オランダで最初に承認さ れた後，ドイツ（1995年），米国（1996年）を含む 世界各国で承認され，広く臨床使用されてきた。 本邦では，日本オルガノン社（現MSD株式会社） と明治製菓株式会社（現MeijiSeikaフアルマ株式 会社）が共同開発し，15-45mg/日投与の範囲で優 れた有効性、安全性が確認され，新規作用機序を 有する新たな抗うつ剤として2009年7月に承認され た。