タイ自動車産業、内外需後退で大幅減産へ、期待かかるEco Carも見直し広がる

摘要

タィ自動車産業は厳しい経営環境に直面している。燃料価格の低下や政府による景気刺激策などのプラス要因がある一方、政情不安や景気後退、新車不足など不安材料は多く、2009年の自動車販売台数は48万～52万台に縮小する見通し。また、自動車輸出も急速に締小している。2009年1～2月に2～3割減となり、通年では60万台割れが濃厚。このため自動車各社や部品メーカーの間では、人員削減などによる固定費低減やEco Carを含む新規投資を見直す動きが広がっている。タイ工業連盟自動車部会は、2009年の自動車生産台数を前年比31万台減の108万台と予測。しかし減産が続いていることから、100万台を下回る可能性も視野に入っている。