遺伝的アルゴリズムを用いた小型音響機器の自動設計法

摘要

本論文では，遺伝的アルゴリズムを用いて漏洩による感度低下を改善するための小型音響機器の自動設計法を提案する．本手法は，音響等価回路による解析を用いており，GSM（ETSI EN 300 903）規格に基づいた範囲内に音圧周波数特性が収まり，かつ感度低下を改善するように等価回路と回路上の音響パラメータ値を設計する．回路構成の設計にはPfGA（Parameter-free Genetic Algorithm）を用い，音響パラメータ値の設計にはMichalewiczの遺伝的プログラムを用いた．その結果，漏洩による影響が少ない特性を実現する等価回路が得られたことを示す#12539;本手法は，携帯電話などの様々な小型音響機器に用いることができ，実際の設計において有用な情報を得ることができる．