「次世代」を模索するケーブルTV業界

摘要

総務省の統計で、テクノロジー別にインターネットの利用者数を見るとDSLが下降トレンド、FTTHが上昇トレンドにあることが分かる。 ケーブルモデム（CM）を利用したブロードハンドユーザの数は、微増にとどまっている。 このことから、ケーブルテレビ事業を停滞産業にカデゴライズするのは正しくない。 総務省が今年1月に発表した「通信産業動態調査」からは、ケーブルテレビ事業が極めて好調であることが見える。 そのー端を覗くために「売上高の状況」を見ると、平成18年度第3四半期の売上高は、通信産業全体が前年同期比0．7増であるのに対して、ケーブルテレビ事業は13．4増となっている。 ブロードハンド通信事業で競合する電気通信事業は1．5増と横這い状態だ。 全産業の成長率が7．0であるので、これと比べてもケーブルテレビ事業は好調そのものと言ってもよい状況にある。