PWMインバータによる連続フラッシュ制御法－PWMインバータを用いたフラッシュ溶接制御法の研究（第2報）

摘要

フラッシュ溶接において良好な継手品質を得るためには連続してフラッシュを発生させることが重要とされ，メカニカル部材送り制御により連続フラッシュ制御が実用化されている．しかし，連続フラッシュをきめ細かく制御するには制御の応答性に限界があった．そこで，本研究では，溶接用電源に出力電圧を数十μS単位で制御できるPWMインバータを採用し，インバータ制御により半サイクル内のフラッシュ現象を制御する高応答フラッシュ制御法を検討する．前報では，PWMインバータを用いてフラッシュ制御を行うための知見を得るため，100Hz方形波交流フラッシユ現象を解析した．本報では，フラッシュ現象解析結果を基に，溶接継手の品質を左右するファイナル過程向けに連続フラッシュ制御法を提案し，実験により制御性を検証する．