非接触3次元形状計測装置「TRiDY」

摘要

IT技術の発展にともなって，CADやCGが日常的に使用される時代になってきた。 一方で，このようなシステムに形状を入力する手段である3次元形状計測装置については，ユーザの期待の大きい高速·高精度·高信頼性·コンパクトという条件をすべて同時に満足する性能と機能とを有する装置は，いまだ実現されているとはいいがたい。 今回開発·実用化した新しい形状計測装置「TRiDY」は，測定対象に投影した縞のゆがみから形状を測定する方式として知られているイメージエンコード法と2億コードパタン投影法という2つの異なった方式を，パソコンに接続したプロジェクタの投影パタンの切り替えにより一つのシステムとして実現した。 これら2つの形状計測方式は，それぞれ優位性ある特徴を有しており，TRiDYでは汎用プロジェクタを利用してこれらの利点同士を組み合わせることにより，ユーザニーズにこたえる性能を発揮する。