フッ素系イオン交換膜FORBLUE~TM S-SERIESの開発

摘要

近年、イオン交換膜による分離機能技術を用いた各種電解プロセスや電気化学デバイスが、再生可能エネルギーをはじめとした様々な分野で注目を集めている。我々、AGCは食塩電解用途向けの陽イオン交換膜であるFLEMION~R(フレミオン~R)をはじめ、半世紀以上にも及ぶイオン交換膜の技術とノウハウを有しており、前述の分離市場の活性化に貢献するべく、 2017年にパーフルオロスルホン酸（PFSA：Per-Fluorinated Sulfonic Acid)ポリマーを用いた新しいイオン交換膜S-SERIES(Sシリーズ）を上市した。また、これら2種類のイオン交換膜のみならず、燃料電池向け電極アイオノマー「i-SERIES(iシリーズ）」、製塩や濃縮を得意分野とする炭化水素系イオン交換膜 「SELEMION~R(セレミオン~R)丄ガスの除湿·加湿用中空糸ユニット「sunsep~R(サンセップ~R)」といった、AGC株式会社及びAGCエンジ二アリング株式会社が保有する製品群を戦略的に統合し、“分離”機能を提供する新たなファミリーブランドとして、「FORBLUETM(フォアブルー~TM)」を2017年11月に立ち上げた(図1)。