「世界最大の三峡ダム」長江をせき止め1820万kW の水力発電所を建設

摘要

三峡ダムは30年以上にわたる議論の末，長江の度重なる洪水災害と，電力需要のひっ迫から，1992年の第7回全国人民代表大会第5次大会でその建設が決定された（図-1，表-1）．15の候補地から湖北省宜昌市より約40km上流の三斗坪がダム建設サイトに選択された．ダム建設の目的は，（1）洪水制御，（2）発電，（3）三峡航路の改善，（4）水資源の確保等である．図-2から図-5に第1期工事から第3期工事までの工事内容を図示した．