3D支援の患者サービスクラウドによる広域連携医療の実現

摘要

我々は3D電子紹介状や3D_Webカルテによる患者サービス網の広域連携化研究を進めている．患者サービスは3D電子カルテや3D電子紹介状などの患者情報を基本として，広域医療連携を行うためには，関連する地域の病院に互換性を持ち，連携可能な3D電子カルテや3D電子紹介状を導入しなければならない．しかし，3D 電子カルテや3D電子紹介状の導入には多額の費用が必要となり，小病院や診療所では購入することが困難な状況にある．そこで，現在各医療機関の地域連携室の患者紹介業務を患者サーゼスクラウドとして実現し，その運営を独立させる方式により広域連携医療を促進することを提案する．提案するシステムの機能評価結果が遠隔診療や救急診療，在宅診療などの新たな広域遠隔連携医療ネットワークの標準モデルとして有効であることを示す．