住民参加がもたらす「幸福感」

摘要

本書によれば、経済学の目的は人々を幸せにすることである。当然、経済活動のひとつである建築の目的もこれに準ずるはずだ。にもかかわらず、経済学の文脈においても建築設計の理論においても、「幸福」という言葉はほとんど登場しない。建築空間が機能的であることは重要視されても、機能的な空間が利用者の幸福にどう作用するのかはほとんど分かっていない。