視覚障害者のための代読·代筆サービス利用状況·要望調査

摘要

視覚障害者のための人的コミュニケーション支援サービスである代読·代筆サービスの利用状況及び要望について全国規模でアンケート調査を実施した．回答者は202人である．代読·代筆サービスは回答者の73が利用していた．サービスは同行援護者や居宅介護ヘルパーなどの事業者から提供されるほかに，家族·知人に代読·代筆を依頼している人の割合も大きかった．データのクロス集計により，サービスの利用率，代読·代筆対象となる文書，利用頻度，利用上の問題と，サービス提供者や地域の違いとの関係を明らかにした．サービスを利用していない人に対しては，その理由とともに代読·代筆してほしい文書の要望を尋ねた．