持続性心室頻拍を伴う心筋炎を合併した多発性筋炎の1例

摘要

入院1年前より労作時に数秒のめまい，ふらつきを自覚．入院2ヵ月前から下腿浮腫も認めていた．入院前日に突然の動悸を自覚し，気を失いかけたが安静にて症状軽快した．翌日，再び同様の症状が出現，一時的に意識消失したため救急隊要請．救急隊到着時，モニター上wide QRS頻拍であったが，血圧は触知可能であり，意識も保たれていたため，そのままA病院へ搬送となる．搬送時，心拍数220のwide QRS頻拍を認めたが，頻拍はlidocaine 50 mgにて停止し，B病院に転院．心臓超音波検査上，びまん性壁運動低下（EF28％）を認めた．ICD（植込み型除細動器）の植込みを含めた精査加療目的にて，当院に転院した．