主観評価に基づいた静止画像の多次元類似度の算出

摘要

従来からの類似度は，単一の値で表されるため，何がどう異なるかという具体的なフィードバックが不可能であるという問題点があった．そこで，多次元類似度を提案する．本論文では，類似度に影響を与える要因としてノイズに着目し，3次元の類似度を構築した．実験の結果より，各次元の類似度は従来法とほぼ同じ精度でMOSを推定できることがわかった．また，未知の画像に対しても良好な結果を得られることがわかった．