止めない止まらない『ダントツ金型管理』への挑戦～マネジメントと現場活動が結びついたモノづくり

摘要

現場の作業者自身が活動板を活用し、課題を発見し日々の結果を各責任者が見ていくようにしたことで、作業者が空いた時間に自分のデータや他の人のデータ、メンテナンス方法を見たりする風景が多くなり、当事者意識はもとより対策内容や取組み内容がわかるようになり、技術や知識の共有化においても大きな成果があった。また、W8の字展開が職場の仕組みとなり定着することで、止まらない金型管理ができると確信した（図表-26）。今回の活動を通し、金型保全活動を見える化することにより、その価値と事実が共有され、コミュニケーションも良くなり、部署の垣根を超えた取組みでお互いを認める職場に変わってきた。私自身は入社以来、量産金型の修正専門でやってきたが、この活動をすることで金型メンテナンス職人から、広い視野でものが見られるダイカストマンに大きく成長したと感じている。金型保全と人との係わり合いを追求していくなかで、マネジメントのあり方まで見直され、強い仕組みができた。今後は、これらの仕組みを標準化にすることで、引き続き満開を目指し、世界一のダイカストメーカーになれるように活動を進めていく。