毛囊炎が病勢を反映した好酸球性血管浮腫の1例

摘要

好酸球性血管浮腫（episodic angioedema associated with eosinophilia：EAE）は，四肢に優位な血管性浮腫，体重増加，発熱などの症状と末梢血好酸球の著明な増加を特徴とし，好酸球増多症候群（hypereosinophilic syndrome：HES）とは異なる独立した疾患として報告された．組織学的には皮膚に限局した好酸球浸潤を認め，その臨床経過から予後良好とされているが，いまだ原因不明である．われわれは毛囊炎の増悪に一致して浮腫を認めたEAEの1例を経験したので報告する．