液体クロマトグラフィーによる各種セルロース繊維の細孔分析

摘要

分子量既知のポリエチレングリコール（PEG）等を溶質とする液体クロマトグラフィーによって膨潤時のセルロース繊維の細孔分析を行う方法には，Rowland等によるわた状の繊維をカラムに詰める方法，Bredereck等による円板状の布を詰める方法，Ladisch等による筒状に巻いた布を詰める方法等が開発されている．このうちBredereck等は円板状の布による方法によって，液体アンモニア加工による細孔分布の変化のデータを測定している．Fig.1はその一例である（Bredereck等450頁）．