ファイルシステムとしてのメディアストリーム制御機構の提案

摘要

近年，キャリアによるインタフェースのオープン化に伴いテレコムサービス多様化を図る動きが見られる．サービス多様化には従来のサービスでは見られなかったような種類のメディアストリームの加工等の制御が重要となってくる．本稿ではメディアストリームの加工を主目的としたアプリケーションの作成について，加工の準備段階にあたるセッション制御とメディアストリーム制御の各プロトコル制御部分を抽象化しアプリケーション開発者から隠蔽することで，アプリケーション開発の敷居を下げることを目的とし，その抽象化方式の検討を行う．各抽象化方式の整理と比較からファイルシステムによる抽象化に注目し，その設計とLinux上での実現例を述べる．