特定原材料（そば）測定の厚生労働省通知ELISA法確立のための複数機関による評価研究

摘要

近年，我が国ではアレルギー疾患の増加が社会問題となっている．特に食品を原因とするアレルギー（食物アレルギー）に関しては，小児のみではなく，成人においても増加の傾向があることが明らかとなってきた．そのため表示による情報提供の必要性が高まっていた．平成13年4月の食品衛生法関連法令の改定に伴い，平成14年4月より本格的にアレルギー物質を含む食品の表示が義務づけられたい　厚生労働省では食物アレルギー研究班の調査報告の発症数，重篤度などから，省令で定める特定原材料5品目（卵，牛乳，小麦，そば，落花生）については，すべての流通段階での表示を義務づけることとなった．