単クローン性ガンマグロプリン血症

摘要

単クローン性ガンマグロブリン血症（monoclonal gammopathy 01 undetermined significance ： MGUS)とは，異常形質細胞より産生される単ク ローン性免疫グロブリン（M蛋白）を認めるif, M蛋白量が3g/dL未満であり，かつ骨髄中の形 質細胞が10?る未満で，その他のB細胞性腫瘍が否 定され臓器障害がない病態と定義される.MGUS は50歳以上の3, 70歲以上の5に認められ， 健診で偶然発見されることもまれではない.本症は骨髄腫やその類縁疾患の前がん状態とし て捉えられており，MGUSから骨髄腫やALT ミロイド一シスへの進展は1/年で，累積進展率は10年で12, 20年で25， 25年で30と報告されている.