《トピックス》心不全と呼吸障害

摘要

従来より心不全に呼吸障害，ことに1818年のJohn Cheyneの報告したCheyne－Stokes呼吸（CSR）がみられることはよく知られていた．しかしながら，意外にもその後，この病態については関心が薄く，よく解明されぬままにあった.しかし，1989年にHanlyら，1993年にYamashiroとKrygerによる睡眠時呼吸異常を示す報告があり，さらに1998年にJavaheriらは安定期にある重症心不全患者81人において40％に中枢型無呼吸（central sleep apnea：CSA），11％に閉塞型無呼吸（obstruCtive sleep apnea：OSA）の討51％に睡眠時呼吸異常がみられると報告し，にわかに注目されてきている．