U-Bus Airにおけるクラウド連携による端末経路冗長性削減手法

摘要

ガススマートメータ向けの多段中継無線ネットワーク通信標準規格にU-Bus Airがある．U-Bus Airでは，ガスメータの検針情報を集約する多段中継ネットワークと監視センタに接続するゲートウェイの役割を果たす広域無線ネットワークで構成されている．監視センタに接続する機能を有する端末を広域端末と呼ぶ．多段中継ネットワークは，広域端末を削減し，通信コストを低減する目的で導入されている．しかし，スマートメータの設置順序はランダムで，広域端末の設置場所を指定できず，冗長なネットワークトポロジが構成されてしまう課題がある．本稿では，トポロジの再構築のために，それぞれのスマートメータから再構築に必要となる情報を収集し，クラウド上でネットワークトポロジの再構築を行い，各スマートメータにフィードバックを行う手法を提案し，広域端末の削減率などを評価する．