《トピックス》高照度光療法

摘要

高照度光療法は，強い人工光（2，500ルクス程度）を毎日一定の時刻に患者に照射する治療法である．1982年にLewyらによって，うつ病の一亜型である季節性感情障害に対して有効であることが明らかにされて以来，種々の精神疾患への応用が試みられている．作用機序については，複数の仮説が提出されていて，いまだ一致した見解にはいたっていない．光の中枢神経系機能への作用を解明する手がかりを提供してくれる興味深い治療法である．