ブレイン·コンピュータ·コミュニケーションシステムのための刺激条件の検討－刺激の頻度と回数

摘要

われわれは視覚刺激に対する脳波の応答から被験者が選択した刺激を推定することで意思伝達を行う「ブレイン·コンピュータ·コミュニケーションシステム」の開発研究を行っている．本稿では，刺激にかかる時間を固定し，刺激の頻度と回数を変化させた場合のtarget弁別率の変化について検討した．その結果，刺激の頻度と回数が変化しても成功率は変化しないことがわかった．これにより，target弁別率は刺激の頻度ではなく，刺激にかかる時間に依存することが示唆された．